町田市 飲食店経営 50代 H様 「お義母様から譲り受けた着物」
「義理母から譲り受けた着物を、着れるものとそうでない物の仕分けがしたい。」とのご相談があり、町田市のお宅へ伺って参りました。
着れそうなものは、どの帯と組み合わせればいいのかも知りたいとの事でした。
興味はあるけれど、何がなんだか分からない…。
お宅にお邪魔すると、そこには50着以上のお着物たちが!
(写真はご本人様の許可を得て掲載しております)
お義母様は舞踊をされ、ご指導にも力を入れられていたそうで、お稽古着、普段着、お洒落着、礼装と全シチュエーションのお着物たちがありました。
どれもこれも、故お義母様の豊かな趣味性が現れる、素敵な品々ばかり!
ご要望優先順位を先に、効率よく着物チェック致します。
今回は、量もかなり多かったので、H様と優先順位を再確認。
①一枚一枚の状態確認をしながらの、仕分け。
(生地・縫い糸の強度、シミ・カビの確認、残すか残さないかの判別、作り替え提案など)
②着物と帯、小物のセット組。
(季節・格合わせ、基本コーディネート、文様の意味、装いシチュエーションの確認など)
③着物採寸と表示
(今回はすぐに着れそうなもののみ5点の採寸と長襦袢組み合わせの注意点なとのみ)
→通常は1点1点全て採寸し、収納方法も見直します。
④ご試着とH様の品格に合わせたコーディネート提案
(③に沿って、今回は数点のみのご試着)
→通常は全てをご試着頂き、その方に合わせたコーディネート、どこに誰と着て行く時にふさわしいコーデなのか,などを詳しく行います。
⑤不足品の確認・質問等
今回の着物ワードローブチェックの合計時間は3.5時間でした。
お客様の声 着物ワードローブチェック
”亡き義母が季節やシーンを考えて作っていた着物。自分ではどうしても整理することができなくて、おかげで解決できました。着物の種類と帯のコーディネート、TPOによって着る着物が違うことが改めてわかりました。10点満点です!”
着物は想い出話しから心を豊かに温める衣服。
柄や季節のご説明を差し上げている時、
「そう言えば、お義母様は◯◯が大好きでした。」
「思い返してみれば、☆☆と良く言ってました。」
などの忘れていた想い出話が出て来て、心温まるひと時が幾度もありました。
着物を通して、今まで気が付かなかった着手の教訓や
愛情がじわーっと今の自分に染みることというのは、ワードローブチェックでよくあることです。これは着物ならではのことと思います。
着物は時を超えた一つのコミュケーションツールでもあります。
今だからこそ分かるようになった大切な事、次の世代にも引き継ぎ、日本の美しい心を残していきたいですね。
ご自宅や実家、ご親戚のお宅に眠っているお着物たちは有りませんか?
買取業者に相談しても、再販価値が低い物、証紙がないもの、匂いやシミ汚れがあるものは処分対象となる物が大半なのが現状です。
グローバル社会において日本文化、自国のアイデンティティーが見直されている現代、是非年に1度でも着物に袖を通して日本の誇りを心に留めて欲しいなと願っています。
着物相談詳細はこちらからどうぞ。
キモノワールドライフ
パーソナル着物スタイリング
齋藤優見