今日は私が所属している日本きもの着付け士協会(国家検定 着付け技能士認定校)の研修に参加してきました。
今回は、綺陽装束研究所 主宰の八條忠基先生がいらっしゃり、聖徳太子時代からの装束、十二単、5月1日に即位される天皇皇后両陛下の装束についてのお話を伺いました。
十二単の十二の意味は、『もう十分に』という意味?!
十二単は12枚着ているからその名がついたと思っている方も多いですよね。でも、その枚数はマチマチで、その昔24枚ほど重ねた女房は重過ぎて歩けなかったという話は着物歴史好きの間では結構知られていること。
ただ、十二という数字がどこからきたかということまでは知っている人が少なく、今日も参加の着付け士たちから驚きの声が上がっていました〜。私も声をあげた一人ですが💦
十二単の12は、『十二分に知っている』のように、程度を超えて多い事、非常にたっぷりしている事を指すという事でした。
今日の実演でも重ねた枚数は実に18枚❗️ モデルさんも歩くのに一苦労な感じでしたよ〜。
源氏物語に出てくる『空蝉』の姿は本当に殻のよう
十二単を着せる時は30分近くかかって二人掛かりで抑えながらお着付けするのに、脱ぐ時は一瞬…
その情景を見せてくださっただけでなく、源氏物語に出てくる空蝉が寝床から立ち去り、装束だけが残った『空蝉』を思い起こさせる姿までも再現してくださいました💖
この装束の抜け殻を見て、「ああ〜、光源氏はどんなに残念だった事だろう」かと想像w
虚しい心情はあれど、残された衣装のあまりの美しさに、彼女の匂いと前後の成り行きに想いを馳せたのだろうと思うと、胸がキュンとなりますね〜。
2019年は装束のあたり年。皇室の衣装に大注目!
5月の新天皇皇后両陛下の即位と11月の大嘗祭でどんな装束をお召しになるのか、滅多にないこの機会は非常に貴重であるお話を八條先生もされていました^_^
どんな重ねの色目、重ねの匂いで儀式に望まれるのでしょう。
きっと私もテレビに張り付くだろうなぁ(笑)
(写真は今回研修会で使われた、萌黄の匂いの重ねの上に濃い紫と桃色を重ねた春の装い)
さて次回は、八條先生方が披露してくださった十二単の着付けの不思議と、日本のダラっとしたゆったり着付けの着物について、忘れないようにメモしたいと思います♪
*綺陽装束研究所 主宰 八條忠基先生
主な著書「素晴らしい装束の世界」
ひろく現代人の生活に活用するための活動をされている。
装束勉強会・着装体験は、早稲田にある研修所でできるそう。
私も改めて勉強しに行こう〜!
キモノワールドライフ
パーソナル着物スタイリング
齋藤優見
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