美容師・着付け技能士のための振袖特訓会第5回目開催しました。 (国家検定『着付け技能士』実技試験対応) | 着付師･着付け教室･着物相談のキモノワールドライフ

9月から12月まで毎週月曜日にプロのための『振袖着付け特訓会』を橋本駅前にて実施しています。

今回は３回コースを修了された方をご紹介いたします。

「１日中着ていても着崩れしにくく、ご本人様が快適でいられる着付けを追求したい」

すでに着付けの最前線で活躍されている沖倉さんは、常に技術に磨きをかけ、志し高く受講されました。

基礎の意味をリアルに理解することが現場に生きるワケ

”そういう意味だったのですね！確かになんだかしっくりいかないなって時がありました。”

『振袖着付け特訓会』の帯結びでは、基本の３種類の帯結びの美バランス、ヒダや手順の意味、
帯枕の機能の意味などを、徹底的にチェックします。

着付士の手の大きさ、動きの癖、身長の違いによって力のバランスは当然変わります。
ですからその作業の本当の意味、次の手でしたいことはなんなのかを理論的に理解してもらいながら、
意味を理解してやるのとやらないのとではどのように変わるのかを実践して効果を見てもらっています。

（写真は帯枕の置く位置と帯枕の紐のどこにテンションをかければ快適なのかを実践してもらっています）

美バランスは細部に宿っている

後ろ姿の美バランスに大きな影響をあたえる最後のボリュームだし。
帯締めでサイドを綺麗に処理できているかどうかは、意外に軽視されがちな場所です。

脇をしっかりと締めることでお尻の大きささえ変わって見えてくるので、短時間着付けであっても
雑にならないように気をつけたいところですね。

キツくならずに、しっかりと着付けるポイントはただ一つ。

着物の着付けについても、帯の結び方についても同じことが言えます。基礎的なポイントはただ一つ。

それは面をとらえること。

紐、三重紐、帯の結び、帯揚げ…etc

着付けを習ったことのある方は、一番初めに習っていることなのですが、
技術の数が増すにつれて実は一番基本的な手の動きがあやふやになっていくことがよくあります。

１年に１回、自分の知らない他学院、他現場で活動している着付士たちと技術を確認しあい、
常に自分のテクニックを維持向上していってもらえればと思います。

今回「振袖着付け特訓会』３回コースにご参加いただいた沖倉さんは八王子方面を中心に
着付けや着物教育を「きもの庵おきくら』を展開されています。
ご自身も国家検定の「着付け技能士１級』を取得されているプロの着付け士ですが、日々の現場で起こる疑問などを
きちんと受け止めていらしゃる方。研究熱心に技術向上をされる、信頼のできる素晴らしい先生です。
八王子方面で成人式を迎えられる方、家族のお祝い事、入卒式をはじめとする着付け、また着物の教養を身に付けたい方に
お勧めいたします。