【着物で旅に出かけよう】グエル公園 in バルセロナ

旅に出かける時、巡り合う人や素敵な場所の事を想うと、気持ちがウキウキと弾みます。
「どんな食べ物があるだろう?」「どんな文化があるだろう?」
I着物で旅に出掛けよう。キモノバルセロナ グエル公園
まだ訪れた事のない場所に、思いを馳せるほど心踊るものですね。
異なる文化って、どうしてこんなにも私達を魅了するのでしょう。
知らないものが得られるから? 未知の体験が待っているから?
「旅着物スタイリング」では国内外を問わず、旅先での着物コーディネートをご紹介します。
温かな異文化交流が生まれる着物旅、趣き豊かな着物ならではの楽しみがそこにあります。

装いに旅先へのリスペクトを込める。するとさらに楽しく、自然に心も豊かになっていくから不思議です。
 

◆バルセロナが一望できる場所に夢のユートピアを造る

今回はスペイン・バルセロナの北に位置する、理想郷「グエル公園」への旅です。
I着物で旅に出掛けよう。キモノバルセロナ グエル公園 パーソナルきものスタイリング
制圧的な都市に背を向けた幸福な理想郷を作りたい。」
 
公園を陸の孤島にするべく、都市の交通手段からも遠ざけたと言われるグエル公園。今でも近くまで行く鉄道やバスはなく、手段は徒歩のみ。
 
公園から一番近い地下鉄3番線Lessepsをおりて、坂道を登ること15分、グエル伯爵と建築家ガウディが同じ芸術的価値観で夢見た物語の一部のような理想郷、グエル公園がその姿を現します。
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ガウディはグエル公園建築家のグループに、共同体の中で暮らしたいと望む人たちの自立した住居、そして共同体ながらも一人一人が孤立している空間という公園コンセプトを話していたそうです。
 
住居者達が心地よく集える広場からは、バルセロナの街や地中海が一望!開園とともに入れば、朝日が地中海を黄金に照らし、昼には澄み渡るブルーが海と空を同化させ、夕方には光の陰影で建物達がくっきりと立体的に映し出され、深みを増した街が姿を現します。
I着物で旅に出掛けよう。キモノバルセロナ グエル公園 パーソナルきものスタイリング古代の大聖地の優雅さの典型でもあるアポロ神殿から着想を得た円柱の上に広がるこの大きな広場から、ガウディ達はどんな完成系のユートピアを胸にここで語り合っていたのでしょうか。
 

♦︎一見可愛く見えて、秘める強烈なメッセージ

I着物で旅に出掛けよう。キモノバルセロナ グエル公園 パーソナルきものスタイリング 相模原市橋本着付け教室
正面玄関を入ると、まるでお菓子の上にホイップクリームをのせたかのような建物が先ず目に飛び込んできます。
街で見ていた建物達とは明らかに違う雰囲気は、グリム童話のお菓子の家が出てくるヘンデルとグレーテルのような別世界。
「かわいい!」そう言わずにはいられない外見に、気がつけば入り口付近で既に20枚以上は写真を撮ってしまいます。
建設当時、画家のサルバドール・ダリは正面入り口に建つ小屋を見て、「砂糖をまぶしたタルト菓子のようだ」と評したそうです。
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一見「かわいい!」「メルヘン!」と声に出したくなるユニークな形をしていますが、実は秘められたメッセージはかなり強烈。
 
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グエル公園のマスコット的なトカゲは、実は火の神サンショウウオ。サンショウウオの口から流れ出る豊富な水と火の神との対比をも表現。
 
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サンショウウオの前にいる動物は蛇にも犬にも見える。どちらもギリシャ神話に出てくる楽園を守る神達。黄色と赤のカタルーニャのシンボルからも郷土愛が感じられる。
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入り口右にある馬車小屋は像を模した形。像は優雅な王族の象徴であり、動物の神、そして頭の上にのっている月桂樹の栄冠も栄光の印として添えられている。
施工主グエルへの敬意も垣間見れる。
 
 
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公園はスペイン語で「Parque」であるけれど、ここは英語の「Park」になっている。ここの公園の着想はイギリスの思想家トマス・モロのユートピアや、イギリスに実在していたある教育機関から模した物だそうで、ParkのKはイギリス風の意味を表しているとか。
Pの中央にある星☆は外の悪からParkを守る印、Pの隣の斧の形は世界的な仕事のシンボル。ガウディが秘密結社フリーメーソンと関わりがあることは有名。
 
などなど、あるべくしてそこにある美しい装飾モチーフ達。メッセージを語りながらのガウディ装飾美にうなります。
 
見る人が見れば作り手の、住居者たちの意思がわかる知的装飾美は、着物のメッセージコーデにも通じるところがあるなぁと思ってしまうのは私だけ?
 

◆自然調和がキモノと合う理由

ガウディの建築美学の中に、「自然が作り上げたものこそが美しい。我々はそこから発見するだけだ。」というのがあります。
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過度な装飾ほど無意味な物はなく、自我欲しか満たさないとも。
 
流行にはしった建築、装飾ではなく、実はとてもシンプルで、ミニマムな構造美をもっているガウディの作品群。
「美しい形は構造的に安定している。構造は自然から学ばなければならない。」との言葉通り、時が進んでも人々に安らぎと希望、豊かな心の広がりを与え続けているガウディ美は、四季を大切に衣服に取り入れてきた日本人の着物美ともシンクロするところがありますね。
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壊れやすく見えるものほど、実は芯がしっかりとしていて壊れにくい。との自然理論で組み立てられている石のアーチ。アーチの上は車も通れる道です。
 
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アーチ下は今にも落ちてきそうな石があちらこちらに。
馬車や車の振動を感じていたら、ちょっと怖いかも。
まっすぐ立つものは何もなく、微妙な自然界のバランスで成り立っている憩い場です。
 
自然界のバランスの中に人間たちが生きていることを思い出させてくれるような。
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広場下のアポロ神殿のような円柱場。四季の太陽と月の装飾が天井に施されている。
ギリシャ神話を愛読していたガウディとグエル伯爵。グエル公園の装飾にはいたるところに星にまつわる神秘性が伺われます。
 
歴史的、思想的な様々なシンボルがたくさん詰まったグエル公園、これだけテーマがあると着物コーデもどこを取るか迷ってしまうほど!
事前に、訪れる場所の歴史や意味を探ると、装う着物組み合わせも更にワクワク選べますね。
 
さて次回は、まさか!のガウディーメッセージと着物謎かけをご紹介します。
 
 

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