【着物で海外に出掛けよう。】スペイン バルセロナ グエル公園NO,2

前回「理想郷ユートピア バルセロナグエル公園inスペイン着物旅」の第2弾です。

♦︎世の中に受け入れられなかった二人の価値観

スペインバルセロナ着物 パーソナル着物スタイリング キモノワールドライフ 海外着付け
1984年ユネスコ世界遺産に登録されたグエル公園。
自然と調和を目指した総合芸術作品。
その価値観は当時工業化が進んでいたバルセロナの市民には、
残念ながらなかなか受け入れられなかったそうです。
なんと、売れたのは2棟だけ。
交通の弁が悪すぎて受け入れられなかったのでしょうか。それとも、入居条件が厳しすぎたのでしょうか。
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前回「理想郷ユートピア グエル公園への着物旅」でも登場してきたガウディのシンボリズム的装飾ですが、まだまだあります謎かけアートたち。

♦︎いくつ見つかるガウディコード?

グエル公園  キモノワールドライフ スペインで着物
ガウディはカニ座、マリアは乙女座。生涯独身だったガウディが熱愛したものとは・・・。
グエル公園  キモノワールドライフ スペインで着物
グエル公園  キモノワールドライフ スペインで着物
歴史のパズルを見つける楽しさがいたるところに隠されています。グエル公園を調べれば調べるほど、見えなかった過去のメッセージパズルが重なり、新しい絵を見せてくれるかもしれませんね!
♦︎ミステリーパークの中でピクニック
お天気の良い日は、スペインのおにぎり的存在ボカディージョを持って楽しむのもオツなもの。 最寄り駅のLesseps 周辺にもパン屋さんはありますが、地下鉄やバスに乗る前にボカディージョと飲み物を手に入れて、ゆったりとした公園日和を満喫するのも素敵ではないでしょうか。
ボカディジョ  キモノワールドライフ スペインで着物 ボカディジョ  キモノワールドライフ スペインで着物
私のお気に入りはソーセージと玉ねぎのボカデージョとオボガド&チキンのトーストボカディージョ♩
ガウディも他の建築仲間と一緒にグエル公園でボカディージョをほうばって、地中海を眺めていたのかなぁ。

◆謎かけキモノでスタッフの方と知恵比べ

地中海の青、バルセロナの空の青、そして権力の色配色としても使われるブルー。
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様々なところに多様な象徴物としてブルーを愛し、取り入れたガウディのブルー配色を、私もお気に入りのストレッチデニムキモノに合わせてコーデしました。
帯は、アーティストの愛子さんに描いてもらったもの。
日本とバルセロナの友好の想いを存分に入れてもらった唯一無二の帯。
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ピアスは、粘土で作られたサンショウウオ。こちらはコスタリカに住んでいた時に民芸屋さんで購入したもの。
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衿には幸せの青い鳥がえがかれたコットン半衿、伊達衿はスペインの布屋さんでハギレを購入。白と青はガウディが何度も多用した配色。

グエル公園  キモノワールドライフ スペインで着物
グエル公園の入り口建物にもメッセージを示すために使われている青-白配色です。
グエル公園 シェルの葉 キモノワールドライフ スペインで着物
帯後ろの図はカタルーニャ由来の色でデザインしていただいた。
スペインバルセロナ着物 パーソナル着物スタイリング キモノワールドライフ
この土地の者で反応しない人はいない(笑)
予想通りに、入り口のチケット切りの人、公園内の整備員さん、清掃員さんに声をかけられました。
すかさず、「私の着物にもいろいろな謎かけを隠してきたの。どこにあるか分かる?」との問いに、みなさん面白がって探してくれました。
異国の言葉が通じなくても、キモノの中に沢山のメッセージを込めることができる着物ならではの楽しさです♪

♦︎着物コミュニケーション

日本人が他国語ができない理由は言語能力ではないと、ある英語スクールが言っていました。大切なのはコミュニケーションをしようとする心だそうです。
キモノを着ることで奥手な私も怖がらずに前向きなったのは事実!会話をしたいというコミュニケーション欲求が一番大事なんですね。
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旅で巡り会う方々を想い、装う楽しさは、想像以上の交流と自分の秘めた力が発揮されます。
そして、時間が経っても旅の愛おしさが鮮明に残ってくれるのは、芽生えた小さな会話の中に人の温もりが宿り、着物を通して語りかけてくれるからでしょうか。

さあ、次はどこを着物で出掛けましょう!
『旅する着物スタイリング』
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地中海と空、水をイメージしたブルーを移りゆく染めでまとめ、
トレンカディスで謎かけされたユーモラスさを帯でイメージ。
仕事人の足袋で大地をしっかりと受け入れたスタイル。
時期:冬終わり
着物:無地感覚で着まわしがきくストレッチデニムの普段きもの。デニムなのに後染めで、後ろは絵羽調。内側は青海波の織り模様が浮かぶ珍しいデニム着物。
北海道の染屋さんが造った渾身の一枚。
Sibun no san
帯:母の木綿名古屋帯に、靴下デザイナーアイコさんに描いてもらった特別な一本。日本とカタルーニャの友好を願って、トレンカディス風にさまざまな伝統模様が描かれている。
帯揚げ:鼠色の絹縮緬
帯締め:帯揚げと同色の冠組
帯留め:池田重子展で購入した蓮の葉の箸置きを帯留めにしたもの。ガウディが多用したシェルの葉を模して。
履物:デニムの地下足袋

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齋藤優見